菊芋は、キク科ヒマワリ属の多年草で、じゃがいもなどと同様に地下で肥大化した塊茎が食されます。
見た目はショウガのようなゴツゴツとした形をしており、生の菊芋はほのかに甘く、シャキシャキとした食感がします。
イヌリンという多糖類の一種が平均8~15%ほど含まれている菊芋は、天然のインスリンとも言われています。同じ炭水化物でも、じゃがいもやさつまいもに比べてカロリーが低く、糖質を気にせず食べられるのが魅力の食品です。
多糖類(炭水化物)であり、水溶性食物繊維の一種でもあるイヌリンは、胃や腸の酵素によって消化されず、腸内で様々な働きをしてくれます。
<イヌリンの主な働き>
・腸内フローラのバランスを整える
・中性脂肪の減少に働きかける
・食後の血糖値上昇をゆるやかにする
<ポリフェノール>
菊芋にはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは植物に含ませる抗酸化物資で、酸化によるダメージから体を守ってくれる成分です。
<カリウム>
カリウムはミネラルの1種で、余分なナトリウムを排出する働きがあります。ナトリウムが増えると高血圧やむくみなどが起こりやすくなりますが、それらを予防することができます。
菊芋が美容や健康に良いものとして注目が注がれていますが、実証は始まったばかりです。今後様々な研究がすすむに連れて、菊芋の作用が解明されていくことでしょう。
サラダなどの野菜は先に食べるのがいいと聞いたことはないでしょうか?
食べる順番は栄養素の消化・吸収にもかかわるため、健康に気をつけるならぜひ意識してみてください。
菊ののが提唱するのは、ベジファーストならぬ「トピ(=菊芋)ファースト」。
菊芋を先に食べることで、ゲル状に変化したイヌリンが胃壁や小腸壁を覆い、後から食べる糖の吸収を抑える効果が高まります。
また、先に食べた時の方が、途中で食べた時よりも血糖値の上昇がよりゆるやかになることも研究結果として報告されています。
健康体の成人が1日に摂取するイヌリンの目安は2gと言われておりますので、菊芋の量は20~30g程度が適量です。
生の菊芋を毎日調理するのは大変ですが、菊ののではシロップやパウダー、チップスなどの加工品として、手軽に摂り入れられるよう工夫しています。
当サイトでも菊芋の加工品を使用したおすすめレシピを紹介しておりますので、よろしければご覧ください。 >レシピ紹介はこちら
菊芋を過剰摂取すると、お腹がゆるくなる場合があります。ご自身の体調や体質に合わせて、量を調整しながらお召し上がりください。